【オシャレな家は何が違う?】真似できるオシャレな実例
オシャレな家に見えるのには理由があります。なんとなくオシャレなわけではありません。オシャレな家を要素に分けて考えると自分なりのオシャレな家にすることができます。オシャレな家って定型的なものではなくて、何に重きを置いたりだったり、調和のとり方だったりと、要素を知っていなければ難しい事が多いです。
ではオシャレな家の為の特徴や要素を実例付きでみていきましょう。
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オシャレな家の特徴
オシャレな家の特徴を考えるといくつかの特徴を感じます。大きな特徴としては
- こだわりを感じる部分を1つ持っている
- やり過ぎていない
- テイストにブレがない(統一感がある)
- 外観デザインのポイントを押さえている
- 建物のスケール感がデザインに合っている
それらに加えてオシャレな雰囲気が維持できる仕組みがある(片付けやすさや汚れにくさ)、建てた瞬間だけがオシャレな家にならないデザインであることが大事だと思います。
では具体的にオシャレな家の特徴を見ていきましょう。
こだわりを作る
基本的に大事なことは、その人なりのこだわりを考える事です。パッと見、家はオシャレなのに施主さんの本質を知って残念になるパターンを多く感じます。結局、施主さんがオシャレなわけでなく設計士さんやデザイナーさんがオシャレなだけか、と。
こだわりはどんなアプローチでもいいと思います。レンガが好き、植物が好き、木が好き、本が好き、我が家の家紋などその人の「好き」がこだわりになって深みのあるデザイン(おしゃれ)になると思います。
観音扉(フレンチドア)
筆者がオススメしたいのが「観音扉」。筆者の家でも採用していますが、この観音扉のおかげで室内のランクが1ランクアップしている気さえしてしまいます。
観音扉のデザインはトラディショナルなものでもモダンなものでも大丈夫です。部屋の雰囲気に合わせることが一番重要です。
ちなみに筆者の家ではシーズンによって観音扉を開けたり閉めたりして、インテリアに変更をつけています。あと観音扉はあるだけで格好いいので、いわゆるインスタ映えな写真も撮れます。子どもの写真を観音扉の前で撮ったりもします。(インスタに載せることはありませんが…)
大きな開口(間仕切り)
コチラは観音扉が採用できない場合や、ゆるく空間を仕切りたい場合にオススメです。観音扉ほどのインパクトはありませんが、縮こまった日本特有のスケール感と差別化することができます。キッチンとリビングの間仕切りにもオススメです。
室内窓
リノベーションが流行ったことで人気になったのが「室内窓」です。室内窓で部屋としての空間は確保しつつ視線の広がりで広く見える効果もあります。また、暗い部屋でも光を届けることもできるようになります。ただ、人気の一番の理由はデザイン的なものでしょう。お店のような雰囲気やインダストリアルな空間を作りやすくなるのが人気の秘訣でしょう。
室内タイル(レンガ)
日本の家は木造が多く、プラスターボード(壁になるボード)に壁紙もしくは塗装で仕上げることがほとんどです。その為、簡素な出来上がりが多く、味気ないと感じてしまう要因になっていることがあります。(もちろんシンプルに仕上げることが悪いわけではありません)そんな簡素な仕上げを海外のようなレンガ仕上げにすると劇的にインテリアを向上させることができます。
後述しますが、テクスチャー(素材)をたくみに使うとインテリアは格段に良くなります。
こだわりの窓
日本の窓って海外から出遅れていると言われています。性能はもちろんの事、デザイン的なことも出遅れていると感じます。
日本は昔から引き戸の文化が強いため、使いやすさの観点からシンプルなデザインになってきたところがあります。しかし、ここらで一旦引き戸の固定概念は捨てましょう。
世界には沢山のオシャレなデザインの窓があります。アーチ窓、格子窓、鎧窓など、お気に入りの窓を見つけて、取り入れるとインテリアもエクステリアも格好良くなります。
本棚
本持ちの方やディスプレイ好きの人には憧れの本棚。既製品の小さい本棚ではなく、壁と一体化した大型の本棚をオススメしたいです。
迫力ある本棚はインテリアの主軸になるファクターです。海外の図書館やcafeっぽい雰囲気にもすることができます。
大型カウンター
カウンターといってもキッチンカウンターのような物ではなく、部屋の端から端まで連なるような大型のカウンターがオススメです。
大型カウンターがあることで、見た目の印象を大きく変えることもできる上に、部屋の使い方のバリエーションも大きく増えます。
家族が並んで勉強や仕事などのワークスペースにしたり、飾り棚にしたりと使い勝手が意外といいのです。ちなみに東大生の多くは小さい頃にリビングで勉強をしていたという統計もあるほど、リビングに大型カウンターを作って子どもに勉強をさせてあげる環境づくりにも役立ちそうです。
床材
室内を構成しているものは大きく分ければ壁(天井含む)と床です。壁をシンプルにすると自ずと目立ってくる(影響が強くなる)のが床の存在です。
フローリングにするのか絨毯敷きにするのか、フローリングでも木の種類、組み方(デザイン)も様々で、絨毯も色や素材でインテリアの雰囲気が大きく変わってきます。
天井装飾
ほとんどの人たちが見落としがちなのが天井装飾。
シンプルなインテリアがお好みの人は例外ですが、天井に装飾を加えるととたんにインテリアがオシャレになります。
ヨーロッパのトラディショナルなスタイルはもちろん、カフェのようなカジュアルなスタイルにも一役かってくれるのが天井装飾なのです。
壁装飾
壁装飾で有名なのがモールディングパネルです。トランディショナル系やパリのアパルトマンなどのヨーロッパの雰囲気にしたい時に用いられる方法です。
他にはレンガや板張りなどのテクスチャーを加えることで、お部屋の雰囲気を変える事もできます。
壁を弄りたくないという人は額縁を使って表現する方法もありますね。
外観をオシャレにする方法
外観をオシャレにする方法はやり過ぎない事が大切だと思っています。形が複雑すぎる家や、いろんな色が入り過ぎている家、ミスマッチな素材の組みまわせ、イミテーション素材が目立つ家、どれも失敗に陥っている家です。
前述しましたが、こだわりたい部分を作ってそれ以外はできるだけシンプルに作り込む。なんだかんだそれが一番オシャレになりやすいです。
ではどんなところにこだわりを作ればいいのか事例をあげながら考えてみましょう。
門(門柱)
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よく玄関は家の顔という風に言われますが、こと外構に関しての顔はやはり門(門柱)でしょう。
敷地の境を意識する存在はフェンスなどがありますが、正面の顔というものではありません。敷地、つまりその人が所有している場所という顔を示すことはそれだけのインパクトを与える存在です。人間も土地も正面の顔が整っているとオシャレだな、格好いいなという印象を感じやすいです。
土庇
土庇(どびさし)とは土間上にたてられた庇のことで、西洋建築的にはポーチとよばれる部分です。
一般的に深くつき出した庇で、雨や光をコントロールするためのものです。ただ、土庇はその機能性だけではなくデザイン的にも優れているのがポイントです。
家を囲うように作られた土庇は、家に迫力(存在感)や重厚感を与えてくれ、ワンランク上の家のような雰囲気をつくることができます。
カーポート
ホームセンターなどでよく見るカーポートですが、選び方に気をつければオシャレになること請け合いのものなのです。
実際には家がオシャレに見えるのではなく、敷地全体がオシャレに見える為の考え方です。ポイントは家とカーポートを合わせて全体で考えること。
カーポートを離れ(屋)のように考えると分かりやすいように思います。
植栽計画
はっきり言って外観の良し悪しの半分は植栽計画で決まるといっても過言ではないです。
植栽を行わない無機質な雰囲気ももちろん格好いいのですが、その場合お金がかかりすぎる場合がほとんどです。
植栽を効果的に使うと費用もオシャレも両方希望に叶うことができます。
外壁素材を厳選する
マテリアル(素材)の選び方一つ印象は大きく変わります。木材なのか、タイルなのか、石張りなのか、色は何色なのか。
全てを高級な素材にしてしまうと予算オーバーになりがちですが、一番目に見える部分をしっかりとした素材にして、見えるかな?くらいの場所は思い切って安い素材にしてしまうのも手です。
全体的に中途半端なイミテーション素材を使うくらいなら、全体は安い素材にしても要所要所にだけはしっかりとした素材を使うとグッとオシャレな雰囲気を作ることができます。
基礎巾木に石材を貼る
基礎部分を化粧する(レンガや石材などを貼る)ことで、ワンランク上の上質感やしっかり感を出すことができます。
基礎巾木は見た目だけでなく、耐久性にも関係する箇所なので、基礎への理解がある業者へ依頼することが大切です。
◆併せて読みたい記事
統一感がある、テイストにブレがない。
テイストがミックスされた家はセンスがよっぽど良くない限りダサくなります。
インテリアテイスト
オシャレな家(部屋)にならない原因で多いのが、テイストのブレです。モダンなソファにインダストリアルなチェスト、和風なテーブルなど、インテリアテイストを分かっていないと気に入った家具を置いてあるだけのまとまりのないインテリアになってしまいます。
好きなテイストを見つけて、それを中心にまとめ上げると統一感のあるオシャレな部屋になっていきます。
素材
異種素材、例えば木材、レンガ、ガラス、アイアン、メラミン、様々な素材を複数組み合わせるのは非常に難易度が高いのです。よっぽどの自信がない限り、2種類までにとどめましょう。
色調
色は7:2.5:0.5という黄金比率があります。
ベースカラーを7割(一般的には白色)
メインカラーを2.5割(ソファーやラグなどに当てが割れる色)
アクセントカラー(クッションや小物などに当てが割れる色)
これが外れないカラーコーディネートです。
個人的にはアクセントカラーは無くても十分オシャレになります。無理にアクセントカラーを入れるくらいならそのままの方がオシャレな事が多いです。変な色が入ってしまっていてなんだかダサい部屋って思ったことないですか?
やり過ぎない
これはデザイン全般に言えることですが、デザインを詰め込み過ぎないこと。わかりやすい例だと全ての壁を違うアクセントクロスでコーディネートってごちゃごちゃして大抵はオシャレとほど遠いインテリアになります。
少し物足りないかなくらいがちょうど良いのです。生活していると生活感というデザインが加わり思った以上にごちゃごちゃしてしまうのです。
スケール感を間違えない
海外風の外観デザインをそのまま日本サイズにすると大抵失敗します。部屋の広さと天井高の違い、また外観であればその大きさが原因です。
デザインはそのまま小さくはなりません。わかりやすく言えばレンガのサイズは日本でも海外でも基本的には同じです。それに使われる数に違いが出てくるのです。連続するデザインはある程度のスケール感が必要になってくるのです。
流行りに左右されないデザイン
流行りのデザインは10年で古びてしまい、伝統的なデザインは100年色褪せません。これは、もちろん絶対の話ではないのですが、今しか使われないデザインなのか、将来的にも使われるデザインなのか考えてみましょう。
本物素材を使う(イミテーションにしない)
イミテーションが絶対的に悪いわけではありません。予算は無限ではないので、安く済ませるところは安く済ませることが大事です。
問題は使いどころです。目立つところには本物の素材を使う事が大事です。外観で例えると、よく見ないと分からないと奥の部分はイミテーションレンガ(サイディング)、人がよく目にする門は同じデザインの本物レンガなど、大事なところには必ず本物の素材を使いましょう。一見すると分からず雰囲気の良い家になる事が多いです。
本物素材のデザイン力は絶大です。お金があればイミテーションは使わずに全て本物素材で整えたいところです。
くれぐれも、レンガ調のアクセントクロスなどは使わないようにしましょう。サイディングと違って、一見だけで偽物感が漂います。
壁に厚みを持たせる
これはどういうことかというと、一言でいうと重厚感のことです。本来の日本建築であればデザイン的に薄い壁も被膜的なデザインで成り立っていましたが、西洋デザインが主流になった今では多くの壁がペラペラな家(部屋)のような見た目になっているのです。
西洋デザインのインテリアは壁に厚みを持たせると、雰囲気がよくなる傾向があります。
とはいっても無駄に壁を厚くしても、部屋が狭くなるし、建築コストも上がってしまいます。オススメしたいのはわざとドアを少し奥まらせる方法。反対側の部屋はドアが飛び出しているようなデザインですが、棚を作るなどのインテリアにすると部屋双方がオシャレな見た目にすることができます。
物が片付けやすい
せっかくのオシャレな家も散らかっていたら残念な見た目になってしまいます。生活感が悪いわけではありませんが、生活感が駄々洩れなインテリアは少し不格好な印象になってしまいます。
オシャレな家を目指すなら見た目だけではなく物が片付けやすい収納計画をすることも大事です。
手っ取り早いのはとりあえず物しまえる空間や大型収納を作ってしまうことでしょう。
大事なことは住みやすいこと
どんなにオシャレな家でも、無理している感がでると急にオシャレに見えなくなります。
本当は床でごろ寝派なのに大きなソファを置いたり、掃除が嫌いなのに掃除が大変な家具ばかり揃えたり、好きでもない絵を飾ったり、無理をする必要はないです。そんな人でもオシャレな家にする方法はいくらでもあります。
まとめ
オシャレな家はバランスや調和がとれている事、そして自分が好きだと思えるこだわりをもってコーディネートすることがとても重要ですね。
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