購入して後悔する前に!あなたの年収で購入できるマンションの価格
「そろそろ家賃も勿体ないから、分譲マンションを購入しようかな」という方や、「税金や住宅ローン金利が上がる前に、早くマンションを買いたい!」という方多くいらっしゃると思います。
だけど実際、自分が購入できるマンションってどれくらいの金額なんだろう?
「よく年収の5倍までの金額で買った方が良いって聞くけどその金額でマンションを購入してみるか!」そんな計画でマンションを買うと人生のマネープランが崩壊して台無しになってしまいます!
そんなことにならないように、これを読めば安心してマンション購入に挑めます!
まずは1つずつ、じっくりと確認していきましょう。
年収の5倍まではウソ!今の目安借入金額は?
マンションを購入するのに借入出来る金額、とインターネットで検索したり、周りに相談すると「年収の5倍までのマンション」という言葉をやたらと目にするのではないでしょうか?
例えば年収500万円の人であれば2,500万円のマンション。
年収800万円の人であれば4,000万円のマンション。
だけど実際は、年収400万円程度の人でも3,000万円のマンションを購入しています。
そもそも「年収の5倍までのマンション」って間違っているんじゃないの?と考えた方!実はそれ正解なんです。
「年収5倍までのマンション」って、住宅ローン金利が3~4%という今とは大違いな時代の設定なので、あまり参考にはならないんですね。
仮に3,000万円を35年ローンで当時の4%と現代の1%を比べてみると、支払金額は2,000万円違ってくるわけですから、あまりにも大きい金額ですね。
今の年収で借りられる金額は?
じゃあ次に気になってくるのは、今自分が借りる事の出来る借入金額はいくらなんだろうって事ですよね。
結論からお伝えすると、条件にもよりますが、年収の8倍から10倍くらいは借入可能な銀行が多いです。
年収500万円の人であれば、4,000万円~5,000万円。
年収800万円の人であれば、6,400万円~8,000万円。
と、思っていたよりいっぱい借りれ出来るじゃん!とお思いの方も多いはずです。
だから、年収400万円くらいの人でも3,000万円のマンションが購入できたんだ!と察しの良い方なら気づかれたと思います。
※ただし、後述しますが、この借入額はあくまで借りられる限度額です!これを間違えると人生のマネープランが崩壊してしまいます。
同じ年収でも職種によっても借りられる金額が違うって本当?
先ほどの「年収8倍~10倍が借入可能」と聞くと、じゃあ自分はいくらくらい借入できるなと考えてしまいますが、実は職種や経歴などで借入金額が異なってくるケースがあるので、確認しておきましょう。
借入審査が難しくなってくる方、まず結論からお伝えします。
- 営業職の人
- 自営業の人
- 勤続年数が少ない人(転職されて間もない人)
- 現状、他に借り入れがある人
- 健康状態が悪い人
- 最低年収が200万円以下の人
- 運転免許の紛失回数が多い人
下で詳しく説明していきましょう。
営業職の人
え?自分営業職だよ、と残念になっている人多いはずです。何せ日本の職種で一番多いのは、営業職なのでそれもそのはずです。
営業でも人によるので、確認してくださいね。
インセンティブ制度で基本給が少ない人は借入が難しくなってくるケースがあります。優良企業にお勤めか、勤続年数が多く安定してお給料がもらえていれば概ねOKになることが多いですが、借入金額や保証人の有無次第で金額が低くなる事があります。
自営業の人
これは安定していないからという理由がそのままですね。
会社の年商や、存続年数や規模などによって多く異なるので、事業を起こして間もない方は、注意が必要です。
勤続年数が少ない人(転職されて間もない人)
収入が安定していない人には安心して貸せないというのはお金を貸す側の銀行側からすれば当然のことですよね。
ただ、今は転職して間もない人でも審査が比較的柔軟におこなってくれる銀行もありますので、探してみましょう。
※ただし、借入金額は多少低くなってしまうことは覚悟しておきましょう。
現状、他に借り入れがある人
今までに借入をしていて、返済が終わっていない方は金額によっては借入が困難になる事があります。車のローンで返済遅延が起きていたり、年収に見合わない高級車のローンがある方は注意が必要です。
最低年収が200万円以下の人
他の条件が整っていても、そもそも年収が低い場合は借入自体が困難になる事があります。
一般的には、年収が200万円~300万円が一つのボーダーラインになっているケースが多いようです。
運転免許の紛失回数が多い人
最後に「運転免許の紛失回数」ってなんだよ!と突っ込まれた方、お気持ちわかります。
銀行としては身分証明書としても使える大事なカードを無くすというのは、社会人としてあるまじきこと、と捉えているようですね。
1.2回程度の紛失であれば問題ありませんが、3回以上になると審査が厳しくなるので、紛失階数2回の人は、紛失に注意してください。
6回無くした方で審査がどれも通らなかったという実例があるので、本当に注意しましょう。
紛失回数は免許書の12桁の番号最後の数字が紛失階数です。
気になった方はすぐに運転免許書を出して確認してみましょう。
重要なのは借りられる金額ではなく、返せる金額
自分の最大借入金額が分かったら、すぐにマンションを探そうとしていませんか?
それこそ、人生を台無しにしてします!
マンションを購入する上で一番大切なこと、それは最大借入金額ではなく、毎月返済できる金額だという事。
大事なことなので、もう一度言います。
借入金額と返済可能金額は違います!
夫婦2人暮らしのDINKSと、子ども3人の5人家族では同じ年収500万円でも返済能力が違います。
細かく見ていくと、車所有の家族と車無の家族では、仮に駐車場代月5,000円だったとすると40年済むと240万円。さらに車本体のお金(仮に15年おきに200万円の車に乗り換え)が最低400万円、車の維持費が40年で400万円でトータルすると約1,040万円も違ってくるんです。
人や家族構成で毎月生活にかかってコストが大きく変わってきます。
大事なことは毎月安定して返済できる金額を見極めるという事。
返済できる金額の見極め方
例えば、30代で子どもが生まれたばかりのご家庭で、今家賃に8万円支払っているとします。
マンションの毎月の返済額が毎月8万円だから安心して返していけるなと考える方、非常に多いと思います。
ここで気を付けなければならい事は、今この毎月の支払をした後の生活クオリティと毎月の貯金です。
それほど、生活が苦しいと思わず、貯金を毎月10万以上できているのであれば、まず問題なく今後も返せて行けると思います。
問題になってくるのが、貯金を毎月安定してできていない場合、もしくは家計を切り詰めて何とか生活できている場合です。
今は返済できたとしても、子どもが大きくなった時にどう返済していくかまで考えなくてはいけません。
一番理想的な返済金額の考え方としては、返済期間中で一番お金がかかる時に無理ない返済金額にするという事。
一般的にお金が一番かかる時期は子どもが大学生になった時ですね。
私立に通うのか国公立に通うかでも違いますが、それまでの学資用の貯蓄ができていなければいけないと考えると、現時点で生活水準を落とさず貯金を毎月10万できる金額であれば、お子さん1人なら返済していく事は可能だと考えます。
まずは、将来を含めた家族構成と暮らしていきたい生活クオリティを考えましょう。
皆で楽しく暮らす為のマンションが、過度な住宅ローンのせいで苦しい生活になってしまっては意味がありませんよ。
戸建であれ共益費や修繕積立金、ひとによっては駐車場が定期的に必要ありませんが、この毎月のランニングコストを見落としていると返済計画が狂ってきてしまうのでしっかりと確認しておきましょう。
住宅ローン控除を上手に使うと生活が楽に
住宅ローン控除とは、年末の住宅ローンの残高の1%が、その年の所得税(所得税から控除できない場合は住民税から控除)から10年間控除されるという制度。
例えば住宅ローンで3,000万円の借入を行った場合、年収500万円の人は155万円、600万円の人は220万円、700万円の人は253万円、800万円の人は256万円と年収によって控除される金額が変わってくるのが特徴です。
年収500万円の人でも150万円近い控除が受けられると考えると、これはとてもありがたい制度なので、必ず申請を行うようにしましょう。
※入居時期や年収によって変わってきます。
理想的な頭金っていくらくらい?
理想的な頭金は、当たり前ですが多ければ多いほどいいです。
極論を言ってしまえば、ローンを組まず現金で支払うのが一番無駄なお金がかかりませんから。
ただ、そうは言ってもほとんどの方が住宅ローンを使って支払っていくのがほとんどです。
マンション購入の先輩方がどれくらい貯めていたかの統計によると、1位が100~500万円、2位が1000万~1500万円と大きく差が開いています。
まだ子どもがいない20台後半から30代前半が100~500万円、1000万以上は30代後半が多く締めているという結果になっていました。
スポンサードリンクそもそもマンションを購入するメリットって?
なんとなく、マンションを購入したいなという考えなら、いったん気を取り直して考えなおしましょう。
そもそもマンションを購入するメリットですが、第一に自分のものになるという事。資産として残す事ができる点ですね。
賃貸のメリットとしては、生活に合わせて住み替えができる点、お金に余裕があれば常に新築に住むこともできます。
それでも、購入して自分のものにしたいというのは、自由に使っても良いという事や、将来何かあった時に住み続けられる安心感がやはり大きいのではないでしょうか?
マンションを購入するのにかかるお金はいくら?
マンションを購入する際、マンションの本体価格ばかり気にしていませんか?マンションの本体価格以外に諸費用などいろいろなものがかかってくるので、確認していきましょう。
仲介手数料:売買代金の3.24%+6.48万円(税込)を上限として仲介手数料を不動産会社に支払います
印紙税:ローン契約書に収入印紙を貼ります。借入金額によって変わってきますが、借入金額が1000万円~5000万円の場合は2万円です
登記費用:不動産登記(所有権の保存や移転など)、抵当権設定登記の際に必要な登録免許税、登記を行う司法書士の報酬など。新築一戸建ては土地家屋調査士(登記のために建物を調査する)報酬もかかる。
ローン借入費用:事務手数料や、保証料、火災保険料、団体信用生命保険料など。費用は、ローンの種類や金融機関によって異なりますが3,000万円の借入で大よそ約90万円以上になります。フラット35を申請するかなどでも費用が変わります。
税金などの日割り分:毎年かかる固定資産税や都市計画税を日割りした金額を売主に支払います。
修繕積立基金(新築マンション):新築マンションを購入する際に支払います。毎月の修繕積立金とは別で、マンションや広さによって異なりますが、概ね20万円台~60万円台が多いです。
詳しいマンション購入の諸費用は下の記事からどうぞ
「マンション購入にかかる諸費用の内訳と、60万円節約する方法!」
人生を台無しにしない為のマンション購入金額の決め方 まとめ
いかがでしたでしょうか?
自分が借入できる金額ばかりを気にしていると、返せる金額を忘れて、毎月返済に苦しむようなマンションを購入することになってしまいます。
マンション本体の価格以外にかかるお金と、ローン返済以外にかかる毎月のコスト。
それと、将来のライフプランを考えてマンションを購入すれば、必ず後悔しないマンション購入が出来ます。
ぜひ良いマンションを見つけて下さいね!
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