内廊下と外廊下のメリット・デメリット【購入前に知るべき】

このページにたどり着いたあなたはきっとマンションは内廊下がいいのか外廊下が良いのか、きっと悩まれているはずです。

なんとなく内廊下の方が良さそうだけど、実際、「内廊下」と「外廊下」それぞれのメリットやデメリットがあやふやなのでは?

マンションを検討する際にとても重要な共用廊下について見ていきましょう。

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外廊下と内廊下の違いについて知ろう

外廊下と内廊下の何が違いはいたって簡単で、共用廊下が屋外にあるか屋内にあるかですね。

外廊下でも各戸に囲われた半屋外のようなパターンもありますが、列記とした外廊下になります。

外気に触れるかが1つのポイントになります。

内廊下がホテルのような外気に触れない廊下

内廊下

外廊下が一般的なマンションで見られる外気にふれる廊下になります。

外廊下

内廊下のメリットは?

内廊下のメリットはラグジュアリーさの部分が大きいです。

  1. ホテルのような高級感がある
  2. 玄関を開けても快適な温度
  3. プライバシーが強い
  4. 雨に濡れない

ホテルのような高級感がある

内廊下特有の高級感に憧れて、内廊下マンションに決める方も多いくらい大きなメリットの1つ。

ホテルのようなラグジュアリー感がその大きな魅力になっています。

廊下がカーペット敷きになっている事が多く高級感に加えて快適な環境も魅力の1つです。

玄関を開けても快適な温度

ホテル同様、玄関を開けても室内である為、空調管理されて快適なマンションが多いです。

1点気を付けなければならないのが、空調管理されていることで管理費が上がり、マンション全体で管理費を維持できなくなり、20年、30年後に温度管理されなくなり、蒸し暑かったり、寒かったりと不便にかわるマンションも発生し問題になっています。

プライバシーが強い

外から見えない内廊下は必然的に外部からの視線を遮るので、プライバシーや防犯性も向上します。

外から見られていないという安心感は以外に住んでみると快適に感じられる方が多いようです。

雨に濡れない

これも当たり前のメリット。

屋内の為、雨に濡れる事はありません。

マンションエントランスを出るまでは、ずっと快適にいられるのが内廊下のメリットですね。

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内廊下のデメリットは?

もちろん内廊下にもデメリットはあります。

どちらかというと、外廊下よりも細かいところでデメリットを感じる方が多くいます。

  1. 管理費が上がりやすい 冷暖房費
  2. 通気性が悪い(匂いがこもる)
  3. 玄関が暗くなりやすい
  4. 玄関を解放しておけない
  5. ベビーカーなどが置けないなど規約が多い事がある
  6. 災害時に外からの救助が難しい・煙がこもりやすい
  7. 閉鎖感がある
  8. 玄関を開けた時に生活音が響きやすい
  9. 停電時に廊下が暗くなることがある

管理費が上がりやすい 冷暖房費

最大のデメリットは管理費がとても高額になってしまう点です。

内廊下の快適性は機械(空調)的につくられる為、その代償としてマンションに住む人みんなでその空調費を払う必要があります。

24時間、家の中の空調を付けている人は少ないと思いますが、内廊下(共用部)は常に快適にするために24時間空調されています。

そう考えると、大分贅沢な出費ですね。

通気性が悪い(匂いがこもる)

内廊下の場合廊下部分に窓を設けることは非常に少なく、室内の換気がしにくい点があげられます。

その為、外気に触れる部分が減りることになり、換気ができず通気性が悪くなります。

換気が人為的にしづらい為、臭いが部屋にこもりやすいというデメリットも発生します。

この点については、マンションの計画換気について解消されるケースが多くあります。

玄関が暗くなりやすい

外廊下の場合玄関を開ければ、外光が入り多少なり明るさを感じますが、内廊下の場合高級感を出すためにぴかぴかに明るい廊下はほとんど無いのが現状です。

その為、家に帰り玄関を空けても暗い部屋が待っている事も・・・

最新のマンションでは、人感センサーにより玄関に入った瞬間に照明が点灯するマンションもある為、細かい部分ですがチェックしておきましょう。

玄関を解放しておけない

外廊下の場合、慣例的に玄関扉を開けておいても大丈夫という習慣ができていますが、内廊下の場合そういった慣例がない為、玄関を開けての換気はほとんどありません。

そもそも外部ではないので、解放していてもあまり意味がありませんが・・;。

ベビーカーなどが置けないなど規約が多い事がある

小さなお子さんがいる家庭で地味に困ることが、ベビーカーや三輪車などを玄関先に置いておく事がマンション規約によりできないことが多くあります。

高級感や快適性、安全を守る為にできた規約ですが、ベビーカーを置くために設計されていない玄関は、ベビーカーを置くには少々狭い場合がほとんどです。

災害時に外からの救助が難しい・煙がこもりやすい

これは内廊下の考えた方として問題になっている部分でもあります。

もちろん避難計画を建てているので、安全面で問題はありませんが、外廊下に比べると、救助時にの救助経路が限定されてしまうというデメリットがあります。

また、煙が直接外に逃げないので、廊下部分に充満しやすいデメリットもあります。

閉鎖感がある

好き嫌いの部分は出てきますが、外が見えないことが多い内廊下では閉鎖的に感じる方がいらっしゃいます。

守られているという安心を感じるか、閉鎖的で息苦しいと感じるかはデザインのテイストであったり、採光など光のバラス、廊下の広さによるところが大きいので、これに関しては実際に現場のマンションを内覧して感じてみる必要がありますね。

内廊下 節約

玄関を開けた時に生活音が響きやすい

廊下が静かな分、玄関ドアを開けた歳に生活音が漏れて聞こえてしまうというデメリットがあります。実際に内廊下に行ってみると分かりますが、基本的にとても静かです。外廊下だと外の騒音にかき消されてしまう生活音も見事に聞こえてしまいます。リビングドアを開けて生活する人は注意が必要です。

停電時に廊下が暗くなることがある

万が一の災害などで長期停電が起きた場合には注意が必要です。停電の影響で廊下の照明が使えない可能性がある為です。

マンションでは建築基準法によって一定数以上の規模の建物照明に対して、非常用照明設置の義務付けがされていますが、長期にわたって停電が続いた場合、非常用電源のバッテリーがなくなり、照明が使えなくなる場合がある為です。

内廊下は外廊下と違い、外光を取り入れている割合が圧倒的に少ないため、非常に暗くなることが予想されます。

内廊下とはいえ、廊下での窓の設置などを事前に把握して、万が一に対しても想定しておくと良いでしょう。

外廊下のメリットは?

内廊下にあこがれる方は多くても外廊下にあこがれる方は少ないかと思います。

ですが、外廊下にも内廊下にはないメリットが多くあります。

  1. 部屋が明るくなりやすい
  2. 部屋の通気性が良い(外気を取り込みやすい)
  3. 災害時に救難経路を確保しやすい

詳しく見ていきましょう。

外廊下の最大のメリットはリビング(居室)側と廊下側両方に窓が設けられる点です。

部屋が明るくなりやすい

2面に窓が取れるという事は、つまり採光が取りやすいメリットが発生します。

内廊下の場合、角部屋などで2面採光でないと明るいお部屋は作りにくい場合があります。

しかし外廊下の場合は、角部屋の場合3面採光にすることができるなど明るい部屋になる場合が多いです。

部屋の通気性が良い(外気を取り込みやすい)

明るくなりやすいメリット同様、窓がある為外気に触れるため、通気性が良くなります。

マンションの場合、人為的な換気がしにくい為、2面に開口(窓)があることは非常に大きなメリットになります。

災害時に救難経路を確保しやすい

以外と見落としがちなのが、災害時の避難経路です。

共用廊下がそもそも外に面している為、万が一の時の災害にでも避難がしやすいというメリットがあります。

外廊下のデメリットは?

外廊下の場合のデメリットの多くは、外気や共用部に直接面している事がネックになることが多いです。

  1. 部屋から廊下を歩く人が気になる(プライバシーが低い)
  2. 玄関を開けると冬寒い
  3. 上層階の場合、風が強い
  4. 玄関から雨に濡れる事がある

大きく分けるとプライバシーの懸念と天候によるものがほとんどですね。

部屋から廊下を歩く人が気になる(プライバシーが低い)

一番気になることが多いのがプライバシーについて。

共用廊下(外廊下)に向けて窓を設置することが多い外廊下マンションは必然的に行き交う人の視線や気配が気になってしまうものです。

直接共用廊下に面している分防犯面に不安を覚える人も多くいます。

気になる方は、アルコーブを設けてプライバシーを高めているマンションや角部屋を選択することで少なからず解消できます。

玄関を開けると冬寒い

ココからは外気に触れる為、天気によるデメリットが続きます。

当たり前と言えば当たり前ですが、冬外に出れば寒いです。

ただ、一戸建てとマンションとの大きな違いは、マンションの場合、高層になればなるほど風が強くなり、その寒さは倍増されます。

上層階の場合、風が強い

風が強いデメリットは寒さ以外にも砂埃が発生したり、玄関外に物を置いておくと危険な場合があるので注意が必要です。

玄関から雨に濡れる事がある

地味に外廊下が嫌われるデメリットがこの雨に濡れるということ。

基本的には、外廊下も屋根部分があるので、直接雨に打たれることは少ないのですが、上層階になればなるほど風で雨が中に吹き込んできます。

共用廊下で傘をさしている人はほとんどいないので、なすがまま小雨を打たれ続ける人を良く見かけます。

まとめ

内廊下の場合はお金に余裕があればデメリットのそのほとんどがお金で解消できます。

快適性をお金で買おうと思えば内廊下はとてもオススメのデザインで。

外廊下は通常の使い方をしていれば何も問題のないバランスのとれたデザインです。

どちらが良い悪いではありませんが、それぞれに特徴を持った共用廊下ですので、メリット・デメリットをしっかり考えて内廊下・外廊下は選びましょう。

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