注文住宅で失敗!知っておくべき意外な見落としポイント【一級建築士が教えます】

2020/03/24

注文住宅を建てる際、外観や見栄えの良さなどに目が留まりやすくなります。しかし、それらに重点を置きすぎると、かえって生活しづらくなり、後悔することにもなります。意外と見落としているポイントは数多くあります。見落としポイントを知ることにより、設計士との打合せの際に、それらを活かして反映させることができます。結果として、便利で生活し易い住宅を建てることができます。



収納容量・位置における見落としポイント

意外と見落としているのが、収納容量・位置です。建築してから「もっと収納スペースを取っておけばよかった」となるケースが非常に多いです。

収納容量

注文住宅に入居してからも、物品はどんどん増えます。それを見越しての収納容量を考慮する必要があります。特に趣味が豊富な人にとっては、設置場所に困ることが多いようです。例えば、趣味が読書ならば書棚、音楽関係ならば楽器・譜面・CD・DVD・レコードラック、スポーツ関係ならば用具置き場などです。

収納位置

収納位置も大切です。各部屋ごとに収納を設けることは当然のことですが、特に玄関周りに小さな収納部屋でもあると快適に過ごせるケースが多いです。シューズ棚・傘立ては当然として、コートをかけるコートラックがあると便利です。子育て世代ならばベビーカーや遊び道具などが置けると便利です。趣味がスポーツ関係ですと、用具一式が収納できますと外出・帰宅した際に楽に片付けることができます。さらに換気扇を付けるとなお良いです。靴やコートに付着したタバコ臭、スポーツ用具などの臭いを外部へ逃がすためです。

また、キッチン回りの収納が意外な見落としポイントの一つです。せいぜいシステムキッチンの収納棚程度で、後から食器棚を設置してLD(リビング・ダイニング)を狭くするパターンが多いです。家事動線を考慮しての造り付けの収納スペースがあると便利です。

収納照明

廊下に面した階段下収納には、照明があった方が便利です。昼でも真っ暗で、収納したものが良く見えず、懐中電灯が必要になるからです。収納内にコンセントを設置できれば、後付けで照明を設置できますし、掃除もし易くなります。また小窓があるだけでも明かりが採れて、換気もできます。気が付かない見落としポイントです。

コンセントの位置・数量における見落としポイント

コンセントの位置・数量も見落としているケースが多いです。しかし、この見落としも生活し辛い空間になってしまい、ずっと不便を感じるようになります。

コンセントの位置

よくあるケースが、テレビなどの電化製品を置きたい個所にコンセントがないなどです。電化製品や家具などを配置するイメージがあるのであれば、設計者との打合せ時に伝えるべきです。設計者も間取図を見て、電化製品や家具配置を想定しながらコンセントの位置を決めていきます。しかし、設計者の考えとオーナーのイメージする配置との間にはズレがあるものです。設計者とオーナーの考えにズレが生じたまま住宅が建築されると、途端に住みにくい住宅になってしまいます。

また掃除する際にコンセントの位置が悪いと、掃除機の電源コードの抜き差しを何度もしなくてはならなくなります。コンセントの位置は、最後まで気が付かない見落としポイントの一つですので、注意が必要です。

コンセントの数

最近は働き方改革が進み、在宅で仕事を進めるケースが多くなっています。クラウドソーシングの形態が増加しているのも、その一つと考えられます。また株式投資や為替、投資信託などを始める人も増え、在宅でトレーディングをする人も増えました。中にはPCを数台並べ、ネット会議用に大きなディスプレイを設置して仕事や金融取引をする人もいますので、コンセントの数量が必要になります。

一方、キッチン回りの電化製品も増える傾向です。電子レンジ・オーブン・ミキサー・ジューサー・食洗器などです。また、キッチンに小型テレビを設置し、それを見ながら料理する人もいます。これらの配線も見落としポイントの一つです。これを見落とすと、タコ足配線になりかねません。

これらは設計者との事前の打合せの中で、簡単に解決できる問題ですので、生活・仕事スタイルの伝達は大切になります。

収納にコンセント

「収納照明」の見出しでも少し触れましたが、最近は充電式のコードレス掃除機やロボット掃除機などの家電製品も植えました。それらを収納しておくと同時に、充電も併せてできます。収納にコンセントの設置は、逆にお勧めポイントの一つです。

間取りにおける見落としポイント

リビングの吹き抜けや2階のリビング、アイランドキッチンなどに憧れる人は多いと思いますが、何事にもメリット・デメリットがあります。それらを比較検討し、理解した上での間取り作成をする必要があります。

リビングの吹き抜け

見栄えを良くしたいと考える余りに、後悔することが多いケースがリビングの吹き抜けです。確かに開放感があり、優雅な雰囲気を醸し出すことができますが、夏は暑く冬は寒いといったクレームが多いのも事実です。夏は冷房が効かず、冬は暖房が効かずにエアコンや床暖房を付けっ放しにして光熱費が高騰するケースが多いです。また、テレビやトイレ、話し声が筒抜けになります。家族間とはいえ、意外とプライバシーが侵害されることも見落としポイントの一つです。

2階のリビング

1階にあるリビングよりは2階にあるリビングの方が、サッシからの眺めも良く、外からの騒音や視線も和らぎます。しかし年齢を重ねた際に、体が不自由になると階段の上り下りが大変になります。また宅急便などの荷物の受け取りの際には、その都度階段の上り下りを必要としますので、意外と不便です。階段の上り下りが増えることが、見落としポイントの一つです。

リビング階段

家族の動線をできる限り把握したい目的でリビングに家族の動線を集中させる間取りも見受けられます。特に子供の様子を見守りたい親にしてみれば、理解できないこともありません。しかし断熱性という観点で見ますと、熱が逃げて非効率となります。夏は冷房、冬は暖房をし続けないと過ごせない空間となってしまい、光熱費の高騰に繋がります。さらに、LD(リビング・ダイニング)で焼肉などをすると、2階の廊下まで臭いが行き渡ります。これも見落としポイントの一つです。

アイランドキッチン

スタイリッシュでお洒落ですし、家族を見ながらにして料理ができますので、選択されるケースが多いです。逆に、リビングからキッチン回りの全てが見えますので、調理用具や調味料などが置きづらくなり、不便になることもあります。

まとめ

注文住宅を建築する上で、後悔する原因となる見落としポイントの一部を解説しました。本当に必要なものなのかどうかを見極めながら、計画を進める必要があります。日常の生活スタイルに重点を置き、外観や見栄えへの重きは次点に置くと、冷静に考えることができます。見落としポイントの克服が、便利で快適な生活を送るポイントになります。

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