ウッドデッキのある生活で豊かな人生を【後悔しないウッドデッキの選び方】

ウッドデッキのある暮らしには、木のぬくもり、柔らかな日差し、植物を飾り子どもが犬と遊ぶ、そんな風景が目に浮かんできます。

しかし現実的にはウッドデッキはメンテナンスが大変で、すぐ悪くなってしまったり白ありの原因になったりと、ウッドデッキを設置して後悔する人も多いです。そこで今回は、ウッドデッキのメリットとデメリットをご紹介します。

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1 ウッドデッキのメリット

まずはウッドデッキを設置することにより、どんなメリットがあるのかをご紹介します。

1-1 砂埃が減る

ウッドデッキのメリットに、砂埃が減ることが挙げられます。

サッシを開けて正面にウッドデッキがあれば、庭の砂埃が舞い込んでくるのを防いでくれます。洗濯物を干すのに2階まで上がるのは面倒なものですが、そのまま1階の庭に干しておいては舞い上がる砂埃が付着してしまいます。

ウッドデッキがあれば、そのような心配がありません。サッシの網戸に付着する砂埃も少なくなるので、掃除も楽になります。

1-2 洗濯物が干せる

大抵の一戸建て住宅は、洗濯機は1階にあると思います。そしてその洗濯物を2階まで階段を上って干しに行くのは、結構労力を使います。ましては歳を取ると、相当の負担になるでしょう。

しかし、ウッドデッキがあれば簡単に1階で洗濯物が干せるようになります。前述したように、砂埃が付着することもありません。

しかもウッドデッキはリビングとの段差がないので、重い洗濯物を担いでもスムーズに出入りすることができます。またウッドデッキに目隠しの壁を作っておけば、外からの視線も気になりません。

1-3 リビングが広く感じる

ウッドデッキはリビングとフラットにつながる構造なので、窓を開けると一体感がありリビングが広く感じます。それほど広くないリビングでも、ウッドデッキを設置するだけで広々とした空間にできるのです。

また窓を観音開きにしたり引き戸で開け放すことで、開放的な景色を楽しむこともできます。このような景色を眺めながら朝のコーヒーを楽しむだけでも、暮らしにゆとりを感じることでしょう。

1-4 リビングの使い方が広がる

ウッドデッキをリビングの一部とすることで、リビングの使い方も幅が広がります。たとえばウッドデッキを子どもが遊ぶスペースにすることで、リビングにはおもちゃなどを置く必要がなくなります。その分、ソファやダイニングテーブルなどのインテリアにこだわることもできます。

あるいは逆にウッドデッキをダイニングの代わりに使うことで、リビングは子どもの遊び場として解放できるようになります。

1-5 子どもが裸足で遊べる

ウッドデッキの良さはリビングの延長として使えることです。そしてリビングからウッドデッキに出る時にも、サンダルなどに履き替えることなく自由に出入りできる利点があります。

素足で子どもが遊べるようにするためには、ウッドデッキの素材選びに注意しましょう。安い材料だと表面にささくれがあったりするからです。

天然木は風味があり夏場はそれほど暑くならない利点がありますが、ささくれが出やすくなります。それに対して人工木である樹脂木であれば、ささくれがないので子どもも裸足で安心して遊べます。

一戸建ての利点は子どもをのびのびと育てることができることです。そしてウッドデッキがあれば、自然の木のぬくもりというものも感じさせてあげることができます。

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2 ウッドデッキのデメリット

利点が多いウッドデッキですが、デメリットもいろいろとあります。それを踏まえたうえで、ウッドデッキを検討するかどうかを考えてみましょう。

2-1 ゴミを隙間に落とすと拾いにくい

ウッドデッキには木と木の間に隙間(目地)があります。ここに溜まるゴミを放置しておくと、腐食してしまいます。

隙間を空けておくのは、水はけを良くするためと通気性を確保するためです。しかし外に吹きさらしとなるために、埃などがこの隙間に入り込んで積もっていきます。

面倒でも細い棒や針金などを使って、この隙間のゴミを取り除くようにしましょう。

2-2 手入れ(メンテナンス)が大変

ウッドデッキはきちんと手入れをしておかないと腐ってしまいます。定期的なメンテナンスが必要なので、面倒と思う人は負担に感じるかもしれません。

天然木のウッドデッキはささくれができやすいので、サンドペーパーで磨く必要があります。また砂埃などのゴミも掃除してデッキブラシなどで水洗いをします。人工木はささくれはできませんが、やはりデッキブラシで水洗いをすることが必要です。

そして天然木は塗装をし直すことも必要になります。まずはゴミを綺麗に取ってから表面を電気やすりなどで整えて、撥水性のある塗料を木目に沿って塗っていきます。

2-3 メンテナンスを怠るとケガをする

兎にも角にも、ウッドデッキはメンテナンスが欠かせません。木製ですし風雨にさらされることで劣化するからです。劣化すると表面にささくれができたり、朽ちて足を踏み外したりとケガをする原因にもなります。

2-4 ほったらかしにすると白アリの原因に

ウッドデッキのメンテナンスを怠り腐らせてしまうと、白アリが発生する可能性もあります。白アリは枯れた木の中に含まれる炭水化物成分、セルロースをエサにしてエネルギーを得るからです。

特に安価なソフトウッドの場合には劣化しやすく湿気もこもりやすいので、白アリにとっては繁殖しやすい環境といえます。一方でハードウッドの場合には、耐久性が高いので白アリも繁殖しにくいといえます。そうはいってもメンテナンスを十分に行わず腐ってしまうと、ソフトウッド同様に白アリが住み着いてしまいます。

白アリの恐ろしいところは、被害はウッドデッキにとどまらないことです。

ウッドデッキに白アリが侵入する経路は、地面とウッドデッキの支柱の接地面です。そしてウッドデッキは家屋本体と接しているので、その接点から白アリは移動して家屋にも被害を及ぼします。

ウッドデッキが木製である以上、白アリの被害を完全に避けることは難しいと考えてよいでしょう。そこで、いかにしてその被害を食い止めるかを考えなければなりません。まずはウッドデッキの素材を、白アリが苦手とするハードウッドにするのが一番です。

また地面に接する土台は下部をコンクリートにして、白アリが登ってこないようにします。地面からウッドデッキをできるだけ離すことで、通気性も確保できます。湿気を逃すことでも、白アリを避けることができます。

2-5 雪国では荷重に注意

木材であるウッドデッキには荷重制限があります。エアコンの室外機など重量のあるものを長時間置いておくと、変形したり破損したりします。

そして注意が必要なのは、雪国の積雪です。降り積もった雪をそのまま放置してしまうと、破損する可能性もあるからです。天然木よりも樹脂製の人工木のほうが強度がありますが、それでも1平方メートルあたり200kgほどの重量制限があります。

雪国でウッドデッキを検討するなら、設置してから後悔することがないように、雪かきが面倒と思うかどうかをまずは考えておきましょう。

3 天然木ならハードウッドを使わないと必ず後悔する!

白アリ対策にもなりますが、天然木はハードウッドを選びたいものです。費用は高くなりますが、メンテナンスの手間や老朽化しにくいことなどを考えると、コストパフォーマンスは高いと言えます。

ハードウッドにはウリン・イペ・セランガンバツなどの広葉樹が、ソフトウッドにはレッドシダー・レッドウッドなどの針葉樹があります。

ハードウッドの中でも、より硬い素材は加工も難しいために工事費も高くなります。特に伐採が続くイペや成長に時間がかかるウリンは価格が高騰しています。代わりにささくれが出にくく腐食にも強いイタウバが価格も手頃となり、ハードウッドの中では選びやすい材料と言えます。

ソフトウッドに比べると費用はかさみますが、材料を選べばコスパのよいウッドデッキを作ることは可能です。

4 結局使わなくて後悔!なぜ使わなくなる?使われるウッドデッキとは

施工費用が安いソフトウッドのウッドデッキはメンテナンスに手間がかかりますし、少し手入れをせずに放置すると朽ちてしまいます。そうなるとささくれも出てきますし、気軽に使うことはできません。すると、さらに放置することになり、やがて完全に傷んでしまいます。

こうなってしまうと、せっかく予算をかけて作ったのに後悔することになるでしょう。

それならば、コストは高くなりますが最初からハードウッドを選んでおけば、長く使えるウッドデッキを作ることができます。

手入れもそれほどまめにする必要はありませんし、朽ちにくく白アリも発生しにくいので長く使用できます。後悔することがないように、ハードウッドのウッドデッキを作ることをオススメします。

5 それでもウッドデッキをオススメする理由

ウッドデッキは手入れに手間がかかりますし、そのメンテナンスにかける負担を減らすためには費用もかかります。しかし、家族が笑顔で暮らせる空間として役立つものと考えると、手入れは大変でも後悔することはないと思います。

家は単に雨風をしのぐための箱ではありません。そこでの生活が充実することで、人生が豊かなものに感じられます。また子どもにとっても、ウッドデッキのある暮らしは良い影響を与えるのではないでしょうか。自由に走り回ったり、家族みんなでバーベキューをしたりと、良い経験ができる環境づくりに役立ちます。

ウッドデッキは自然のものである木を使っているので、メンテナンスには手間がかかります。しかし、その自然を五感で感じる生活をするためと考えれば、自分自身の身体をメンテナンスするような感覚で手入れができるのではないでしょうか。

そう考えると、家族の豊かな暮らしのための大切な家の一部として、大事に手入れをしようという気持ちも生まれてくるのではないかと思います。

まとめ

一戸建て住宅を手に入れるとなれば、そこにはさまざまな夢が生まれると思います。そのひとつとして、ウッドデッキのある生活も挙げられます。しかし、その裏にはメリットとデメリットがあるので、しっかりと考えてからウッドデッキを検討しましょう。

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Posted by koh