【DIY可】モールディングで海外風のお洒落なインテリア!
モールディングを使ったお洒落なインテリア事例をご紹介します。
そもそもモールディングとは巾木や廻縁、腰壁の見切り、壁や額縁の装飾材の事を言い、日本でも海外でも呼ばれ方が違うだけで同様の部材が存在します。
特によばれ方に規約があるわけではないので、日本建築の呼び方として「巾木や廻縁、腰壁の見切り、壁や額縁」、海外インテリアでは「モールディング」と呼ばれ日本よりも装飾が強く反映されています。
それでは細かくモールディングについてみていきましょう。
スポンサードリンク北欧テイスト
北欧インテリアはシンプルな造形・デザインが多いですが、(クラウン)廻り縁のモールディングを回すことでインテリアに深みが出ますね。単なる北欧インテリアからミックススタイルのインテリアになるので個性的な印象になります。
ベースボード(巾木)を高めに設定してみると海外インテリアのような装飾感がでます。上の事例では北欧家具と合わせているのですが、高めのベースボードにカラーウォールを組み合わせると北欧インテリアとの相性がとてもよくなります。
ただし、ベースボードが高めだとどうしても縦のライン(天井高)が気になってしまうので、天井が高いお部屋に向いているテクニックです。
モダンテイスト
北欧テイスト同様にモダンテイストも実はモールディングインテリアと相性がいいです。上の事例のようにシンプルなモールディングだとモダンよりテイストになり、装飾が強めのモールディングだとトランディショナルよりのモダンインテリアになります。どちらに寄せてもオシャレな雰囲気になりますよ。
トラディショナル
モールディングとヴィンテージ家具の組み合わせでトラディショナルインテリアにすることができます。上の事例ではモールディングをクラウン(廻り縁)とベースボード(巾木)部分のみモールディングにしていますが、軽めのトラディショナルインテリアで比較的取り入れやすいとおもいます。
こちらは
トランディショナル
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モールディングで本棚・飾り棚を装飾
廻り縁にあたるモールディング、クラウンと本棚の色を合わせた事例です。本棚と空間に一体感が生まれて調和のとれたインテリアになります。
本棚もモールディングを使うと重厚感あるデザインになり、トラディショナルな雰囲気になります。海外の図書館のような雰囲気になり本好きにはたまらないインテリアになるはずです。
壁とモールディングに塗装
モールディングと壁の両方に白以外の塗装を加えると装飾感が強調されます。モールディングの意匠性を強調したい時は色を加えるといいでしょう。
上の事例のようにグレーで塗装すると重厚感あるデザインになります。
こちらはモスグリーンで塗装した事例です。グレーとは違って軽やかで女性的な印象を与えてくれます。
モールディングを使った腰壁
もともと腰壁とは汚れやすい腰までの壁を養生(保護)する為の目的で使われていたものですが、今では意匠性を与えてくれるパーツの1つになって居ます。
90センチ~120センチほどの高さの腰壁でもお部屋に与える印象は抜群です。海外インテリアのようにしたいなら絶対にオススメの方法です。
壁面全体にモールディングデザイン
先ほどの腰壁でも十分すぎるくらい雰囲気は出ますが、壁全体にモールディングを施すと格式ある雰囲気を演出できます。宮殿なんかでも使われる技法なので、重厚感あるデザインを楽しむことができます。
幅が狭いモールディングで行うと少し軽い印象になるので、狭いお部屋にはこちらの方がオススメです。
寝室で上の事例のようなモールディングデザインにするともはやベッドボードが無くても様になってしまします。
天井装飾にモールディングを使う
見落としがちなのが天井装飾です。天井が低い部屋にはオススメできませんが、2600mm以上あるなら検討してもありです。
天井はのっぺりとした印象になりがちですが、モールディングによる天井装飾を入れるとエレガントな印象にすることができます。
天井用のモールディングは模様など大小様々なデザインがあるので、照明部分だけに使ってみるのもオススメです。
モールディングとは
改めて、モールディングとは壁の見切りで使われる見切り材や壁や額縁で使われる装飾材の事を言います。
モールディング「molding」の意味は「造形」で、日本の廻縁などよりも意匠美を意識されている事が名前からも見てとれます。
ただ、日本的な呼び方の方が分かりやすいので、それぞれの使用用途別でモールディングの使われ方をみていきましょう。
巾木用途としてのモールディング(ベースボード)
巾木用途としてのモールディングはベースボードとも呼ばれ、日本建築と同じく保護材としての要素がとても強い部材です。
近年の日本では巾木があまり好まれず、存在を消すように小さくするなどの傾向があります。
逆に西洋で使われるモールディングでは廻縁部分に比べ装飾はそれほど行わいにしても高さをもたし、格式の高さを表現することが多い部材です。
日本では天井高がそれほど高くないので、西洋のように高さのあるモールディングを使う事が難しいですが、空間の土台になる重要な部材です。
廻縁用途としてのモールディング(クラウン)
廻縁部分に使われるモールディングは空間のメリハリを作る特に重要な部分です。
クラウンとよばれるパーツになります。
特に日本では天上高が低い為、モールディングによる装飾をいたる所にするとゴチャゴチャになってしまう事があります。
その為、モールディングでの表現が一番できるところがこの廻縁部分といってもいいでしょう。
最近の日本では廻縁を付ける事が敬遠されています。
主な理由としては、巾木と同じデザインを使う為、意匠性を表現できず野暮ったい印象にさせてしまっている事が原因といえるかもしれません。
ただ、木造建築がほとんどの日本では、壁と天井のプラスターボード間に隙間がどうしてもできてしまうので、後々見栄えに難が出てくることも確かです。
本来であればその隙間をわからなくする機能をもった部材ですが、日本で多様されているデザインのせいでそういった機能が失われるのも残念なことではあります。
そんな時は、意匠性と機能性をもったモールディングを使う事が大変オススメです。
モーディングを使うと意匠パターンがグンと広がります。
写真の事例のように壁をグレー系にしてモールディングは白色にして色のコントラストを楽しむこともできます。
腰壁用途としてのモールディング(チェアレール)
腰壁の見切り材として使われるモールディングです。
壁紙と壁紙との間の見切り材として使われたり、壁に取り付けられたパネルボードに対しての見切り材として使われることが多いです。
別名ではチェアレールとも呼ばれています。
廻縁に使われるモールディングでも高級感や格式の高さは表現できますが、チェアレール(腰壁モールディング)を使うと、西洋らしい格式の高さを表現することができます。
特に、寝室など落ち着いた空間にしたい部屋などにオススメのモールディングです。
また、一般の人でも簡単に取り付けられる為、DIYでお部屋に取り付ける方が増えてきています。
壁や額縁などの装飾用途としてのモールディング(パネルモールド)
壁本体への装飾用途として使われるモールディング技法です。
別名ではパネルモールドとも呼ばれています。
巾木や廻縁などのような見切り材用途としては一切なく、デザイン性や格式を表現する為のモールディング技法です。
前述しました、チェアレール(腰壁モールディング)でも格式の高さを表現することができますが、
パネルモールドはそれらを一層さらに深く表現することができます。
上の事例は、腰壁までの壁を装飾したパネルモード(モールディング)で、壁の下半分に重心が来るため、どっしりした重厚感あるデザインになります。
上の写真は、壁全体をモーディングで施した事例で、
格式の高さは感じるものの、腰までのモーディングと比べると部屋全体で表現するデザインの為、どっしりとした重厚感は薄く、部屋全体で動きを付けるようなデザインになっています。
日本では特別様式にこだわる必要はないので、好きなデザインで選べばよいのですが、どりらも部屋の広さや天井高、家具のバランスを考えデザインしないと、ゴチャゴチャのちゃっちい部屋になってしまいますのでご注意ください。
日本でモールディングを使う時は引き算のデザインを考えながら行う事がバランスのとれたモールディングインテリアにするコツです。
ドア枠へのモールディング(ケーシング)
ドア周りのモールディングはケーシングと呼ばれ、ドアに重厚感や格式、高級感を与える事ができます。
今、海外で流行しているシンプルな表層の扉とは正反対のデザインですが、伝統的な高級感あるデザインがお好きであれば、是非お勧めしたいデザインです。
また、伝統的なデザインは年月が経っても古びる事が無いので、将来的にみても愛されるデザインです。
出典:http://honeymolasses.jugem.jp/
上の写真はなんとDIYで扉枠もパネルモールディングも取り付けてしまった事例です。
もともとはシンプルなデザインの扉に、モールディングを取り付けて白ベースの塗装で仕上げた物です。
マホガニーなDaily☆さんで詳細を見ることができます。
スポンサードリンクモールディングを使った活用事例
モールディングは装飾用として使われるだけあって、モールディングをを部屋に取り付けるだけで、とてもオシャレな存在になります。
それであれば、見切り材としてだけではなく他の用途として使ってしまえと使った事例をご紹介します。
モールディングを使ってディスプレイレールに
出典:http://www.diydesignfanatic.com/
上の事例は、モーディングのデザインをうまく利用したアイディアものですね。
すでにデザインが出来上がった部材なので、壁に取り付けるだけで、オシャレなディスプレイレールにすることができます。
他のモールディングパーツとデザインを合わせることで、部屋全体の統一感も生まれます。
DIYでモールディング取り付け
モールディングはDIYでも比較的簡単に取り付ける事ができるので、是非行ってもらいたいです。
モールディングの取り付け方法は、軽量タイプのものであれば強力両面テープでも十分取り付ける事ができます。
両面テープであれば賃貸でも使えるので、お手軽に取り付ける事ができますね。
少し重みのあるモールディングの場合は、隠し釘という細く目立たたない釘があるのでコチラを打ち込んで下さい。
また、ジョイント部分の隙間にはジョイントコークを付けて、乾いたら仕上げに軽くやすりを掛けてあげれば綺麗な仕上がりになります。
モールディングの端を簡単カットするDIY必須アイテム「マイターボックス」
モールディングを取り付ける際にどうしても、部材の端を斜め45度にカットしなくてはいけないのですが、これが素人には非常に難しいです。
ですが、下の商品を使えば素人でも簡単に部材をカットすることが可能なので是非お試しください。
モールディングを中にセットして、のこぎりを使って切るだけで簡単に斜め45度にカットすることができます。
しかもこの商品、1,000円もしないのでDIYで綺麗に取り付けたいなら必須アイテムですね。
廻縁が付いていてもDIYで簡単に取り付けできます
すでに廻縁が付いていてモールディングの施工が難しいという方でも、廻縁の上かた取り付ける事の出来るモールディングもあります。
◆上のモールディングは下記サイトさんで販売しているので、是非ご参考に
中が空洞になっている為、廻縁をよけて取り付けることができます。
また、中が空洞になっている分軽量化されているので、取り付けも簡単になりますし、取り付け後も重さで落下する心配が減ります。
西洋でのモールディングについての考え方と日本住宅での考え方
日本では端的に保護材や見切り材としての用途が大きい巾木や廻縁ですが、海外では歴史的にみてどの様式が良いのかなどを考えながら、モールディングを選んでいきます。
西洋建築とモールディングの歴史はデザイン的にもシンクロしていて、ロマネスク様式やゴシック様式、ロココやバロックなど時代によって様々な意匠に変わりながら発展をとげてきました。
つまり、様式によってデザインだけでなく、それぞれに意味合いも変わってくるため、どの様式のデザインを使うかで、西洋では建物の格式も変わってきます。
日本ではもともとデザインや様式によるデザイン性はなく、どちらかと言えば保護材としての役割が大きい為、モールディングという文化に触れる事はありませんでした。
近年になり、海外の建物を見ることが多くなった事もあり、ようやくモールディングという文化が日本にも少しずつ定着しつつあります。
しかしながら、日本の住宅建築は西洋に比べ天井の高さが低く、また部屋も狭い為、安易に西洋で使われる装飾が大きいモールディングを使うと、ただただ狭っ苦しい空間になってしまいます。
日本の住宅でモールディングを採用する際は、部屋の広さと天井の高さを考慮に入れながら、間引きの感覚を入れてコーディネートする必要があります。
モールディングについてのまとめ
日本的なデザインの「巾木」や「廻縁」で見ると敬遠されがちな部材も、「モールディング」という意匠性の高い部材を用いることで「巾木」などの機能性はそのままに、デザイン性を考慮した空間をつくることができます。
また、日本の住宅によくあるただの箱感ではなく、格式や意味を持った空間にする事もできます。
これからは、壁と床と天井の空間要素だけではない自分たちを表現する空間要素としてモールディングが発展していくかもしれません。
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