パネルヒーターは暖かい?寒い?実際に購入して検証しました。
今回はパネルヒーターの暖房効果について検証してみます。
エアコンは苦手な人もいたり、ぬくぬくとした床暖房は設置費用が高かかったり、と冬の快適空間には様々なハードルがあります。
パネルヒーターは電気代は一丁前だけど本当に暖かいのか?
寒いなら購入したくないという方は是非ご参考にして下さい。
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検証に使ったパネルヒーター
今回購入して検証したパネルヒーターはガイズ製の遠赤外線パネルヒーター Balwarm(バルウォーム)という商品。
フォルムはかなり大きく横幅80cmに高さ45cmくらいと32型のTVくらいの大きさです。
しかしながら今回はこの大きさが良い面に働いたように思われます。
後述しますが、パネルヒーターは放射されたものを暖める暖房器具ですので、放射面が広いのは部屋全体を暖める効果に優れているように感じます。
結論から言えばパネルヒーターはそこそこ暖かい
結論から言えばそこそこ暖かいが正直な感想です。
じんわりぬくぬくとした優しい暖かさで、春先シーズンのお部屋の感覚に近いです、パネルヒーターの近くに行くと春の日向ぼっこの暖かさが広がるといった感覚でしょうか。
パネルヒーターは輻射式暖房の種類の一つでオイルヒーターの仲間になります。
輻射式暖房器具は空気を暖めるというよりは、放射されている物の温度を高める感覚に近いものがあります。
その暖める力が床や壁、天井などに拡散的に広がり暖かく感じます。
じんわりとした暖かさが拡がるといった感じです。
検証を行った場所は、鉄筋コンクリート造のマンションで室内温度14度の時に800Wの温度は中設定で行いました。
温度計では14度から17.9度まで上がり、エアコンに比べるとそれほど温度上昇しませんでしたが、3度しか上がっていなくても、体感的にはじんわり暖かい不思議な感じで頭も痛くなりません。
※温度計・湿度計はパネルヒーターから3mほど離れた位置に設置
ただ、エアコンのような速暖性も暖める力もないですし、床暖房のような間違いなく誰もが感じる「あったかーい」というホカホカの暖かさではありません。
寒くなければ大丈夫という方であれば問題ないと思います。
エアコンでは得られない足元の冷えも解消
パネルヒーターを使っていると本当に感じるのは、エアコンは空気を暖め、パネルヒーターは物を暖めるという感覚です。
ほとんどのエアコンの場合、運転しっぱなしでもフローリングなどの床材が温まるという感覚はありませんが、パネルヒーターでは付近の床材も一緒に暖かくなっています。
普段裸足で立つのもイヤになる冷たいフローリングもパネルヒーターを800Wで運転している時は2m位まではフローリングはほんのり暖かくなります。
正直これだけもかなり暖かいという感覚になります。
もちろん、パネルヒーター付近が一番暖かいので、パネルヒーターに足を向けながら家族が自然と集まる場所になりそうです。
パネルヒーターだと乾燥が最低限
湿度計で確認したところ、使い始め38%だった湿度がエアコンを使った場合は湿度が30~32%程度になり、パネルヒーターだと40~45%の湿度になりました。
(パネルヒーター使用時に湿度が上がった要因は恐らく換気なしで人が2人がいたからだと思われます)
この湿度が体感温度にも影響を与えているようです。
さらに加湿器で加湿して上げれば、温度以上の快適感が得られますね。
また、冬の時期は乾燥で風邪をひきやすくなったり、肌が乾燥してしまいますが、そういった心配が減るのも嬉しいかぎりです。
速暖性には優れないのでエアコンと併用して部屋を暖める
ですが、エアコンのように速暖性には全然優れていません。
空気を暖める効果は少ないようで、パネルヒーターの電源を付けると、少しずつ暖かくなり、床や壁に暖かさが当たりながら拡散的に暖かくなります。
お部屋をある程度自分の快適な温度まで暖めてから、パネルヒーターを付けるのが得策だと思われます。
エアコンで暖めパネルヒーターに切り替えた後は少しずつ室内温度が下がっていきますが、寒波の日でなければ気持ちの良い暖かさが続いていく印象です。
あまりにも寒い日はパネルヒーターだけではさすがに頼りないので、エアコンとの併用がオススメですね。
スポンサードリンクパネルヒーターの主な特徴と実際の感想
改めて、パネルヒーターの特徴をおさらいします。
- 部屋が乾燥しない
- 空気が汚れない
- 頭が痛くならない
- 安全
- 音が静か
- オイルヒーターと比べすぐに輻射熱が放出される
- お手入れが簡単
パネルヒーターを使った際の乾燥・空気の汚れ・頭痛について
エアコンやファンヒーターのように空気が汚れたり、乾燥しないので、換気の必要が減ります。
換気をするたびに部屋が冷える心配が減ります。
また、クリーンな空気が続くのでエアコンのように頭が痛くなりにくいのは確かです。
実際に空気が汚れているという感覚も少ないですね。
24時間換気で事足りるかんじでしょうか。
パネルヒーターの安全性について
安全性については、石油ストーブや電気ストーブのようにやけどの心配が少ないので、子どもがいる家庭には安心です。
とはいえ、湯たんぽと同じでずっと触れていればやけどもします。
パネルヒーター本体は大人が理性を持って触る分にはやけどをする心配は無さそうですが、ずーと触り続けると低温やけどしそうなので、パネルヒーターとは言っても子どもがいるご家庭はある程度の注意が必要ですね。
本体にある程度の熱さがあるので、壁からも20cm~40cm程度離して使用します。
また、一酸化炭素が排出されないので、そういった面でも安心です。
動作音は全く聞こえません
音はほとんどしません、付いているか分からなくなるほどです。
消し忘れに注意ですね、うっかりな方はタイマーを使う事が必須かと思います。
他の輻射熱暖房器より速暖性に優れている
輻射熱暖房を検討されている方はオイルヒーターかパネルヒーターかで悩まれる方が多いと思います。
オイルヒーターの場合、中のオイルを暖めるまでに30分~1時間ほどの時間がかかりますが、パネルヒーターは電源を付ければすぐに輻射熱が放射されます。
逆にオイルヒーターは電源を切ってもしばらく暖かいですが、パネルヒーターはすぐに冷めてしまいます。
お手入れが簡単
お手入れについては、ささっと拭くだけなので楽ちんです。
パネルに埃が付いたら掃除機でとってやればよいくらいです。
また、本体はそれほど重くないですし、キャスターが付いているタイプなら移動もかなり楽ちんです。
こんな人にはパネルヒーターは向かない
- 極度の寒がり
- 半袖で過ごせるほど暖かい空間へのあこがれが強い
- 確実に電気代に見合った暖かさが欲しい
こんな方は間違いなくパネルヒーターには向かないので、エアコンや床暖房、ファンヒーターなどを検討された方が良いと思います。
パネルヒーターのまとめ
劇的な暖かさを望まず、ほんのり暖かい空間や、エアコンが苦手でお部屋の空気を汚さない暖房器具を探しているならパネルヒーターはオススメの暖房器具です。
上記の「パネルヒーターに向かいない」人には購入しても期待の効果は得られないので、潔く諦めた方が良いですね。
とはいえ、空気の汚れないほんのり暖かい空間は気持ちが良いですよ。
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