無垢フローリングのデメリットは?我が家へ採用した素直な感想
皆さんが憧れる無垢フローリングですが、デメリットを考えると二の足を踏んで結局使わない人が多いです。
実際に無垢フローリングを新築の家に採用してみたので、その感想をデメリットと魅力の両面からレポートしたいと思います。
無垢フローリングの選び方から掃除などのお手入れ方法も併せてご紹介いたします。
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そもそも無垢フローリングとは
そもそも無垢フローリングとは、集成材や積層材を使わない無垢の木材を使用したフローリング材のことです。
1枚ものの木をフローリング用にカットした継ぎ目のないもの、
もしくは継ぎ足しの加工がほとんどなされいないものが無垢フローリングと呼ばれています。
上の写真のように断面に積層が無い物、または継ぎ目がほとんどない物が無垢フローリングと呼ばれます。
また、複合フローリングと呼ばれる積層材などのフローリングは下のようなものです。
見比べてみると分かりやすいですが、無垢フローリングは一枚の木を加工して作った事が良くわかります。
また、フローリングの表面の風合いも大分違いますね。
紹介している複合フローリングも悪くはないですが、木材の風合いはやはり無垢フローリングの方が圧倒的に良くかんじました。
下の写真は無垢フローリングとシートタイプのフローリングの違いです。
比べてみると圧倒的な違いがあるのがわかります。
我が家でもはじめは、無垢フローリング以外も検討していましたが、
実際にこの違いを目の当たりにしたら、無垢フローリングに決めざるを得ませんでした。
スポンサードリンク無垢フローリングか床暖房か
我が家では、もともとは無垢フローリングではなく突板フローリング(複合フローリング)を採用する予定でした。
その一番の要因は、無垢フローリングでは床暖房に対応している物が少ない、もしくは対応していても低温タイプの床暖房にしか対応していなかったり、使い続ければ反りが発生しやすいという点が非常におおきかったのです。
冷え性である人にとっては、床暖房は夢のような設備の一つです。
その夢を安心して叶える為には複合フローリングしか方法はありませんでした。
しかし、無垢フローリングを専門に扱うショールームに行き、冬場の寒い日に実際に自分の足で踏み比べて感じたことは、無垢フローリングは意外とヒヤッとしないなという感想。
熱伝導率が非常に低い木は底冷えがしにくいというメリットがあります。
フライパンは熱くても持ち手の木の部分は熱くない現象と同じですね。
さらに、その肌触りがなんとも言えない気持ち良さがあり、ずっと触れていられました。
床暖房というぬくぬくの暖かさには魅かれましたが、無垢フローリングならではの木の風合い、肌触りには勝てませんでした。
それに意外と足が冷たくないとなれば無垢フローリング採用を邪魔する要因はありません。
こうして我が家のフローリングが無垢材に決定したわけです。
無垢フローリングのメリット・デメリット
前述で無垢フローリングのメリット・デメリットに簡単にふれましたが、
改めて、無垢フローリングのメリット・デメリットをおさえておきましょう。
無垢フローリングのメリット
- 木の風合い
- 肌触り
- 調湿効果
一番大きなメリットはやはりその質感、風合いの良さ!
間違いなくこれです。
この木の風合いに魅かれ無垢のフローリングにする人がほとんどでしょう。
むしろ、木の風合いに魅かれないのであれば、メンテナンスが簡単な複合フローリングにするべきです。
無垢フローリングのデメリット
メリットに比べデメリットの方が数はおおいです。
- 冬に隙間が空く
- 夏に膨張して反る
- 床暖房が使えない
- コストが高い
- オイルを定期的に塗らないといけない
- 紫外線でフローリングの色が変わる(焼ける)
- 水こぼし(食べこぼし)に神経質になる
- 品質が一定ではない(同じ木は存在しない)
- 傷が付きやすい(ものが多い)
正直、デメリットすごく多いです。
神経質になったら気になるところだらけです。
値段が高くて、メンテナンスが大変なのが無垢フローリングなのです。
スポンサードリンク無垢フローリングを選ぶ理由
じゃあ、なぜ無垢フローリングを選ぶのか。
我が家も無垢フローリングにして生活をはじめましたが、「無垢フローリングやめとけばよかったな」とは一度も思っていません。
むしろ、毎日カッコイイなと感じながら、サラサラの床を楽しんでいます。
複合フローリングは最初が一番キレイですが、あとは傷がついていくだけです。
味わいが出てくることはほぼないです。
逆に無垢フローリングは最初もかっこいいですが、使えば使うほど味わいが増し、経年変化を楽しむことができます。
子どもが遊んでいてキズを付けても、物を落としてキズをつけてもいいじゃないですか。
いつかそれが思い出になります。
隙間が空いてり、反ったりするのは、無垢材が調湿作用で形が変わっているから。
その分、快適な空間になっているということ。
逆にそれを良しと思えないタイプの人は無垢フローリングは絶対に向いていません。
掃除やメンテナンスのお手入れが大変なフローリングになるだけです。
無垢フローリングに対して「古美ていく」とはうまく言った言葉だなと感じます。
無垢フローリングの注意点
デメリットでも少し触れましたが無垢フローリングは調湿効果があるゆえに、どうしても木自体の伸縮が発生してしまいます。
そのため、フローリングを貼る際にはスペーサーと呼ばれる紙もしくは薄いステンレス板を間にかまし、施工していきます。
こうして、施工することで、夏の湿気が多い季節にフローリングが膨張しすぎて反りが発生したり割れを防ぐことができます。
その逆に冬には木の水分が放出され、木が縮むため施工時よりも隙間が空いてしまします。
この隙間に埃が入ったり、ゴミが入ったりし掃除が面倒になります。
木工パテなどで隙間を埋めてしまうこともできますが、こういった隙間は無垢のフローリング故の特性だと思って受け入れるのが大切だと思います。
溝の掃除をするのは大変なのですが・・・
無垢フローリングの家に住み始めて気づいた事
住み始めて初めて気づいたこともあります。
我が家はメープルの比較的堅い木を選んだのですが、物を落とすと以外と凹みます。
よっぽどの事しないと傷はほとんどつかないのですが、衝撃には弱いのだと感じました。
もし凹み傷が気になるようであれば安易に無垢フローリングは避けた方が良いかもしれません。
また、施工後半年で床なりが発生しました。
床鳴りと言っても無垢フローリング特有の湿気などで膨脹したフローリングが踏まれることによって鳴るきしみ音です。
施工したばかりだと、乾燥しきっていなかったりするので、床鳴りする場合が多いのですが、実際我が家で起こると一瞬焦ってしまいました。
無垢フローリングを採用するなら床鳴りはするものだと思って使った方が良いでしょう。
無垢フローリングの掃除やお手入れ
溝に詰まった埃やゴミは爪楊枝で掃除するのが一般的ですが、歯ブラシや隙間ブラシを使うと比較的楽に取り除くことができます。
また、無垢フローリングは基本的には水拭きをしません。
水や油をこぼしてしまった時は無垢フローリング専用のウェットシートを使うか、固く絞ったタオルを使います。
いずれにしても日常の掃除では掃除機と乾拭きがメインになります。
くれぐれも中性洗剤で拭くことだけは避けてください。
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無垢フローリングの感想まとめ
こうして我が家の床は無垢フローリングに決定したわけですが、複合フローリングのようなお墨付きの機能性はありません。
が、代わりに毎日家には帰るのが楽しみになるような家に対しての愛着を手に入れることができました。
率直な感想として、無垢フローリングはアリです。
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